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- 非常召集後の訓練が増加… 緊張醸成が主眼

非常召集が発令されたら、15キロくらいの重さのリュックサックと小銃が支給されるが、リュックサックには食糧と洗面用具(歯ブラシや歯磨き)、医薬品(薬や包帯)、化学兵器用の装備(マスクや防毒面、目かくし)や塩などを入れる。訓練用の小銃は「木銃」で全員が持つが、非常召集の時は実弾を支給しないという。非常召集の訓練に参加する人は、現在の情勢の雰囲気や金正日に対して露骨に不満を言ったり非難はしないが、毎回緊張させて社会の雰囲気も慌しくなるので、もううんざりしているという話も多いという。また、戦争になって誰が勝っても、一度対決してみようと考える人も増えたそうだ。

- 準戦時体制のような緊張感を持たなければ… 対南非難・宣伝だけは厳しい

北朝鮮の内部消息筋によると、最近南北間に緊張感が漂う中、北朝鮮では学習や講演会などを通じて、人民の思想統制を強化しているそうだ。この消息筋は、「2009年1月に入り、平壌では2回講演会があったが、講演の内容は主にアメリカと韓国政府が戦争に向けて挑発策動に出ていることを非難・宣伝するものがほとんど」と伝えてきた。消息筋はまた、「李明博が朝鮮を食べてしまおうとしている。李明博逆徒のせいで、朝鮮で戦争の雰囲気が高まっている。現在、南北関係が悪化している責任は李明博逆徒にあると、北朝鮮政府が宣伝している」と語った。

茂山や恵山に出入りする消息筋は、「ここでは1月22日から準戦時体制のようだ。朝鮮中央放送の報道官の、戦争も辞さないという談話が出た後、決意集会も行われた。もし戦争が勃発したら、60歳までは軍隊に行くという嘆願書に直接判を押した」と、北朝鮮の雰囲気を伝えた。一方で、政府は「戦争の雰囲気を高めること以外には、訓練をするとか警戒所を増強するなどの実質的な措置は取っていないので、住民たちは迷惑そうだ」と話した。

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- 軍の内部講演… なにも知らない軍人にも分かる荒唐無稽な嘘で引き締め

2009年の新年に、「中国が東北3省を韓国に売った」という内容が中心の講演が、軍部隊で行われたという。この内容は、軍部隊の講演を聞いて市場に来た軍人から聞いたものだそうだ。その軍人は激怒しながらも、「人民はこんな内容も知らないでなさけない」と誇らしげに話していたという。その軍人によれば、軍当局が今年の講演会で、「中国が東北3省を韓国に売り、中国の胡錦濤と韓国の李明博が親戚関係を結ぼうとしている」という内容を教育したという。そして、「中国に出ようと思っている人も私たちの敵で、中国から入って来る人も私たちの敵という点をはっきりとさせなければならず、どのようなことがあっても革命の首脳部を守護するために、全力を傾けなければならない」と主張したそうだ。

これに対して市場のある住民は、「また新年になったから緊張感と警戒心をあおって、軍人と住民を引き締めるために出た話だろう。けれども、もう住民には通用しないから、外の消息をあまり知らない軍隊で、こんな教育をするのではないか」と話したそうだ。この住民は、「こうした内容を住民たちを対象に教育しても、信じる人がどこにいるかい」と言い、「新年に入ってまた始まるという反応を見せているのだろう。軍人たちはまだ覚醒しきっていないから、こうした教育も通じる」と話したという。住民の中には、「その話が事実だったら、どれだけいいだろう」と言う人もいるそうだ。この住民は「よく分からないけれど、多分住民の80%以上がよく思うだろう。朝鮮の住民は誰もが中国に走って行こうとするだろう」と話したそうだ。