北朝鮮の発電設備容量が、韓国の12分の1に過ぎないと韓国の聯合ニュースが伝えている。

韓国統計庁と韓国発電業界の発表によると、同国の2013年の「発電設備容量」は8万6969メガワットだった。これに比べて北朝鮮は7243メガワットで、韓国の12分の1に過ぎない。さらに、この10年間で韓国は55%増加したが、対照的に北朝鮮は529メガワット減少した。

「白頭山先軍青年発電所」の建設現場を現地視察する金正恩氏/2015年4月20日付労働新聞
「白頭山先軍青年発電所」の建設現場を現地視察する金正恩氏/2015年4月20日付労働新聞

調査が始まった1965年当時の数字を見ると、韓国は769メガワット。北朝鮮は2385メガワットと3倍以上だった。この傾向は、1970年代まで続いたが、それ以後の50年間で韓国は113倍に、北朝鮮は3倍の上昇だった。

数字はあくまでも「発電設備の容量」であり、「実際の発電量」はエネルギー難などの要因でさらに少ないと見られる。また、発電構成でも南北には大きな違いがある。

韓国は原子力、火力、水力がそれぞれ24%、65%、7%となっている。北朝鮮の割合は不明だが、これまでのデイリーNKの情報を照らし合わせると、水力発電への依存度が高いと見られる。

火力発電の燃料に注目すると、韓国は石炭、天然ガス、石油など多様な燃料を使用しているが、北朝鮮は石炭への依存度が圧倒的に高い。つまり、リスクヘッジが効かない発電構造ということだ。

北朝鮮には、日本の植民地時代に作られた朝鮮半島最大の「水豊発電所」を始め、多くの水力発電所が存在する。しかし、降雨量が少ない気候なので、水力発電は安定せず、慢性的な電力難の要因となっている。

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