韓国の李明博大統領は南北関係について、「本当の意味で北朝鮮を助けようとしているのが現政権の政策だ。だが、米と肥料を支援することで解決できる問題ではないため、悩んでいる」と12日に話した。
李大統領は12日の午前、青瓦台で開かれた第1回国民元老会議を開き、「南北関係がうまく行っている、という評判を得るためだけの短期的な処方を出すのは望ましくない」と話したと、大統領府のイ・ドンガン報道官が伝えた。
また、「南北関係は韓民族の未来がかかっている問題だ。南北が対等な関係で互いを尊重し合いながら対話をする必要性を感じている」と強調した。
国民元老会議は政治、外交、経済、社会統合、教育、科学、文化、スポーツなど、社会の様々な分野を代表する60人の元老で構成されている。同会議は主要な国家の政策や懸案について大統領にアドバイスしたり、諮問したりする役割を果たしている。
3時間近く行われた今回の会議では、今年の国政運営の方向や外国訪問の成果などを会議の参加者たちに説明し、経済危機や北朝鮮の軍事挑発への懸念などについて参加者たちの意見を聞いた。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面イ・マンソプ前国会議長は、北朝鮮によって朝鮮半島に緊張が高まっていることについて、「経済的な困難もそうだが、南北関係の緊張も日々高まっている。それを北朝鮮がアメリカとの交渉で有利な立場に立つための戦略だと分析するだけでは不十分」と慎重な態度を求めた。
イ・サンフン前国防長官は「今回のキーリゾルブ演習は、数叙恊lの米韓兵士が参加したチームスピリットと比べて規模が小さい。にもかかわらず、北朝鮮がそれを引き金に緊張を高めているのは、韓国を自分たちが思う通りに動かそうとする思惑からだ」と言い、米韓連合司令部の解体による安保上のコスト高の問題も指摘した。
キム・ウォンギ前国会議長は、「国家安保は経済でもある。南北関係が悪化すると、その責任がそこにあってもコリアディスカウント(Korea Discount)がさらに深刻になり、経済的に打撃を受けるかも知れない」と懸念した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面イ・ホング前国務総理は、「南北関係で最も重要なのは、両国の国民の福祉と安全を保障することだ。朝鮮半島の非核化も必ず達成しなければならない目標であり、同時に北朝鮮の住民を助けることも大切だ。どういう方法を使ってでも北朝鮮を説得し、国際社会から疎外しないようにしなければならない。南北関係が画期的に発展できるように李明博政権がリーダーシップを発揮することを望む」とアドバイスした。