韓国・ハンナラ党のファン・ジンハ第2調整委員長が11日に、北朝鮮の長距離ミサイル発射の動きと関連し、「発射の準備は大体終わったと思われているが、いつ発射するのかは予測できない」と話した。
ファン議員は同日午後、韓国国会で北朝鮮の脅威と関連して、外交、安保関連省庁の次官と緊急党政協議を開いた結果を発表する場で、「これまでの北朝鮮の行動を考えると、発射台の組み立てを終えてから3日で打ち上げたこともあるし、20日後に打ち上げたこともある。時期を想定するのは簡単ではない」と説明した。
また、「最高人民会議や金日成の誕生日である4月15日など特別な日に発射する可能性もある」と予想した。
更に、「一部のメディアがアメリカ国家情報局のデニス・ブレア局長の発言を引用し、北朝鮮が主張する人工衛星の発射を認めているように報道しているが、それは翻訳の誤りだ。原文を見ると、ブレア局長は宇宙発射体(Space Launch)という表現を使った。これは人工衛星と弾道ミサイルの両方を意味する言葉だ」と説明した。
さらに、「政府と党は北朝鮮の行動を注視しながら、万が一の状況に対応している。もし北朝鮮が無理して挑発するのであれば、国際社会と緊密に協力し、強く対応していく」と党政協議の結果を伝えた。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面党政協議では北朝鮮の脅威への対応方法に関する議論もあった。各省庁はこの日議論された原則を基に、北朝鮮の挑発行為に対する具体的な対応方法をとるという。
対応の原則としては、▲すべての情報努力を通じて北朝鮮の行為を注視するが、柔軟に対応していくこと、▲北朝鮮が韓国の警告や自制の要求にもかかわらず挑発すれば、強く対応すること、▲挑発がある前に、国際的な協力を強め、事後の対応問題も具体的に発展させていくことなどがあげられている。
ファン議員は「現在、北朝鮮が緊張を高潮させて、韓国に対して脅威になる行動をとっているが、これは李明博政権の強硬な対北政策によるものではなく、韓国の政権が変わる度に起きる状況だ。北朝鮮には合意しても履行しない習性がある」と指摘した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面最近、北朝鮮が朝鮮半島の緊張を高潮させている理由として、「北朝鮮の体制が危機にさらされているという認識から、内部の結束を強めなければならないという目標と同時に、核問題で有利な立場に立つためだとも考えられる」と分析した。