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MERSは、致死率が40~50%にも達する危険な感染症だが、韓国でMERS患者が発生したのは先月20日だった。

68歳の男性Aさんは、4月18日から5月4日までサウジアラビア、UAEなどに出張。帰国後に発熱と咳で今月15日にB病院に入院、20日にMERSコロナウイルスへの感染が確認された。このB病院でAさんと接触のあった医療関係者や家族から2次感染者が発生した。

しかし、韓国の保健福祉省が民官合同対策班を立ち上げたのは患者発生から11日も経ってからだった。さらに、従来の感染症マニュアルにとらわれて「MERSは感染力が弱い」と接触のあった医療関係者と家族64人は自宅隔離の処置をとったが、隔離対象者以外からも患者が発生した。2次感染者17人のうち11人は当初の隔離対象から抜け落ちていたという。