北朝鮮の「市場」の形態の一つである「農民市場」が、毎日営業する市場へ変わりつつあると米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えた。

平壌の市場
平壌の市場

咸鏡北道(ハムギョンブクト)のRFAの情報筋は語る。

「以前は、10日に1回、1ヶ月で3回しか開かれていなかった『農民市場』が、毎日営業している。地域ごとに異なるが、毎日営業が1年近くになる地域もある」

一方、「郡」の下の「里」には従来の農民市場が残っている。農村地域の休日が、毎月1日、11日、21日であり、この日にあわせて開かれる。平安北道(ピョンアンブクト)の情報筋は、農民市場の「変化」は起きているが、変わらない実情も伝えた。

「郡の中心地の農民市場が常設市場に変わったが、元々が農民市場だったので扱う品目も多くない。また、規模も都会と比べてまだまだ小さい。『常設市場』なのに『農民市場』の看板を掲げる市場もまだある」

一方、市場の常設化で都会の卸売業者から品物を購入して田舎の市場に卸す中間卸売業者が登場するなど流通にも変化が起きている。貨幣に関しては、中国人民元などの外貨使用が一般的な都会と違い、田舎では「北朝鮮ウォン」が主に使われているとのことだ。

米ジョンズホプキンス大学のカーティス・メルビン研究員は、衛星写真を分析した結果、北朝鮮国内には約400の市場がありその数は増加している、そのうち77は屋外や道端にあると語っている。

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