北朝鮮の「朝鮮革命博物館」に展示されていた故金正淑氏(金正恩氏の祖母)の遺品が盗まれるという前代未聞の事件が発生したと、デイリーNKの内部情報筋が伝えてきた。

故金日成氏が1938年に金正淑氏に送ったとされる「金の指輪」
故金日成氏が1938年に金正淑氏に送ったとされる「金の指輪」

「朝鮮革命博物館」は、北朝鮮・平壌の万寿台(マンスデ)丘に立つ金父子の銅像のすぐ裏という超一等地に位置する。博物館では、抗日パルチザン闘争や朝鮮戦争における故金日成氏の業績や故金正日氏の業績に至るまで、様々な革命事跡が展示。北朝鮮の「国立中央博物館」のようなものだ。

ここに展示されていた故金日成氏の夫人であり、故金正日の母、いわば北朝鮮の国母である金正淑氏の指輪が盗まれたという。

金父子の銅像の後ろにある朝鮮革命博物館
金父子の銅像の後ろにある朝鮮革命博物館

両江道(リャンガンド)の内部情報筋は次のように語った。

「今月11日に、昨年年も刻まれた金正淑氏の「18金指輪」が盗まれた。平壌では夜中に緊急人民班会議が招集され、事件の発生が伝えられた。また、指輪を見つけたり、売る者を見かけたらすぐに通報するよう指示が出ている。同様の会議は全国的に行われている」
朝鮮の「三大将軍の一人」と言われる正淑氏の「指輪盗難事件」について、北朝鮮当局は唯一指導体制に対する重大な挑戦とみなし、全国の保安署、保衛部、検察なども非常勤務体制に入ったが、情報筋によると、北朝鮮住民たちからは次のような声があがっている。

「朝鮮革命博物館の国宝級の展示物が、なぜ盗まれたのだろうか。泥棒は恐れを知らないようだ。指輪はおそらく見つからないだろう」

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