米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、事故が起きたのは昨年7月某日の午後11時頃、咸鏡北道(ハムギョンブクト)清津(チョンジン)市の沖合だった。
操業を行っていた北朝鮮「清津(チョンジン)水産協同組合」所属のイカ釣り漁船数隻と、監視業務を行っていた朝鮮人民軍海軍の警備艇679号が、水面下から突然浮上したロシア海軍の大型潜水艦と衝突し、全隻が沈没した。
突然の急浮上の理由は、航行中に捨てられた網に潜水艦が引っかかったためと見られている。
漁船には14人、警備艇には32人が乗船していた。海に投げ出された船員は、ロシア潜水艦に救助されたが、漁民8人と兵士11人の計19人が死亡。しかし、これだけの大事故に関わらず、北朝鮮当局は事故の隠蔽に躍起になっている。RFAの情報筋は語る。