人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

[市場] 市場を農民市場に切り替える計画は水泡に帰した

今年の年初から実施すると言われた、常設市場の制限措置がまだとられていない。政府は去年、市場を農産物中心の市場に転換して、10日市場にして運営するという公示を出した。北朝鮮の内部消息筋(仮名, チャン・チョルミン, 39歳)が平壌のモランボン区域の市場を現地調査したところ、掲示された公示は現在ははがされて、午後2時から5時まで市場が開いているという。市場の制限措置について、市場の管理所も何の行動もとっておらず、商人たちもこれまでと同様に運営を続けるのではないかという意見が多いという。

モランボン区域の市場には、工業生産品を販売する販売台と、食べ物を販売する売台が半分ずつある。工業生産品の売り場には鏡やテーブルなどの小型製品の販売台と、カメラや時計などの電気製品の売台、ヘアピンなどの雑貨の売台、服や靴、テレビなど衣服や家電製品、布団やキッチン用品などの売台がある。それぞれの売台は半坪ほどで、お店の人が座っている。売台を使うためには、約25,000ウォン~30,000ウォンの費用が必要となる。また、販売する品物の価格や質によって、100ウォンまたは200ウォンを、1日の税として払わなければならない。市場の外にはたいてい、闇ドルやガソリンのチケット、タバコなどを販売する商人がいて、来る人に声をかけている。

▽ 1月12日、平壌市カンドン郡の市場に対する華僑貿易商の王さんの証言

平壌の消息を伝えてくれる華僑の貿易商、王さんは、「今年の1月から市場をこれまでの農民市場に切り替えて、工業品は国営商店で販売することになったという方針があったが、1月12日現在、市場に対する制裁は何もなく、市場を閉鎖するという話もない」と伝えた。王さんは「事実上市場を農民市場にするという計画は水泡に帰したようだ。中国から借款の代わりに商品が入って来て、国営商店に補給するという話もあったが、商品は全然足りない。これからどうなるのかについても話はない」と伝えた。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

[教育] 学習と教育に熱を上げる人々… 共同社説の教育や役場の扶養会の勉強会

新年を迎えて北朝鮮では、「共同社説」関連の学習が全国的に行われた。企業所の労働者たちも例外ではなく、その年の共同社説をまる暗記しなければならない。優先的に作業班ごと(3~4級の企業所は50~70人、5級の企業所は15~20人)に、作業班長と細胞書記が作業班員たちを集めて学習する。作業班ごとの学習では、暗記力がすぐれている人や、答え方が上手な従業員を選別する作業も行われる。これは、企業所のすべての従業員を対象にした全体学習が開かれた時に、選別された人を一番前に座らせるためだ。企業所の党書記が学習を問答式で行い、班ごとに点数を付けるため、党書記の質問にうまく答えられなければ、細胞書記(グループの書記)は責任を問われたり批判されるからだ。

2008年12月25日頃に、平壌市のある役場の扶養会(退職したお年寄りや家にいる女性たちの集まり、「家が多い住宅地区、住宅団地」の集まり)で次のような内容の教育があったそうだ。 △第一に、華僑の間で風変わりな不良録画物が大量に出回っているので、徹底的に取り締まること △第二に、国境を出入りする華僑の中に、革命の首脳部を破壊するための策動を謀る者たち、一握りにもならない反革命分子の策動を徹底的に見張ることに対する方針に関する教育があった。集会では特に、華僑の問題に対する教育が行われた。これは最近、華僑の間で事件が起こっていて、政府が厳しく統制しようとしているようだと消息筋は伝えた。だが現在、華僑が中国に行くことに対する統制は特に強化されておらず、これまでと特別変わりはないという。