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北朝鮮の穀倉地帯である黄海道では、去年の下半期から農場の警備が大幅に強化された。農場員たちは食料不足の中、食料を補うために国家の穀物をこっそりと抜き取っていたが、それもほとんど不可能になったという。

黄海南道の消息筋は「去年から農場の警備員の数を大幅に増やして、家宅捜査を11月と12月に毎月1回ずつ、道と郡で実施していて、穀物を抜き取ることが一層困難になった」と言い、「盗みがばれれば労働鍛錬隊や教化所に送られるという。処罰が強化された」と説明した。

北朝鮮の農場員たちが国家の穀物を抜き取るのは、ここ数年間農場で配給がきちんと行われないためである。盗みが食糧の不足分を補うための生存の手段になっているという。

秋の収穫前に農場にこっそりと入って、穀食を盗んでいたという。北朝鮮政府にとっては盗みだが、住民にとっては1年分の命綱である。

以前は、このようにして補っていた穀物の量が最低20キロはあり、黄海道の平野地帯では1tも確保する家があったという。そのため政府の対応も更に厳しくなり、農場の警備を自主的に強化したり家宅捜査を行っている。

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消息筋は「このような状況の中で、農民たちは『農場を監視する監視員たちだけが合法的に穀類を抜き取っている』と訴えている」と伝えた。

更に、「農場員が努力(労動量を評価する単位)に応じて賃金として1年分の労賃をもらったが、あれこれと差し引くのでたった20万ウォンだった」と言い、「これでは3、4ヶ月分の生計費にしかならない」と話した。

また、「一般の農場員はとうもろこし粉と白菜を食べたり、白菜やせりを乾燥させたものを入れておかゆを作って食べたりしている」と述べ、「飢え死にする人はいないが、それさえも分配がない家庭では、時折自殺する家族がいる」と明らかにした。

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消息筋は「農場の米を盗むこともままならず配給もないため、都市に住んでいる親戚や比較的豊かな親戚を訪ねて回って、食料をもらえないかと頼んでも、どうにもならない人がたくさんいる」と伝えた。

平安南道一帯では、2月と3月にそれぞれ15日分の食糧として、アメリカ産の米を分配するといううわさが広まっているという。