「2年経っても養殖場を完工できなかった。工場の幹部たちが無能で、無責任な仕事ぶり」
北朝鮮で最近、軍や党幹部らの粛清が相次いでいることを見ると、このように激怒するのは珍しくないことと思われる。ただ、労働新聞や朝鮮中央通信が、正恩氏が「無能」や「無責任」という言葉まで使って激怒する様子を報道するのは極めて異例だ。
先月30日には、人民武力部長(国防相)の玄永哲氏の粛清事実が明らかになったが、こうした報道は10月の朝鮮労働党70周年を控え、国内を引き締める狙いがあると見られる。
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