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欧州議会の朝鮮半島関係委員会の副委員長であるオストバン・シェント・イバニー議員(写真)は28日、欧州議会が現在追加して北朝鮮人権決議案と、聴聞会の開催を検討していると明らかにした。

イバニー議員はこの日、VOA(ボイス・オブ・アメリカ)放送とのインタビューで、“ヨーロッパ連合は北朝鮮の住民を忘れない”と、このように明らかにした。

イバニー議員は“金正日総書記をターゲットにして法廷に立たせるのではなく、北朝鮮の住民の実質的な人権の向上に焦点を合わせなければならない”と言いつつも、“金委員長の国際刑事裁判所(ICC) への起訴には反対しない”と語った。

更に、“北朝鮮の人権の改善は既に不可能であると言いながら、言及さえしないのであれば、何らの進展も期待することができない”と述べ、“言及し続けて重ねて強調すればこそ成就することができる”と強調した。

これに先立ち、シェル・マグネ・ポンデビック前ノルウェー総理、バーツラウ・ハベル前チェコ大統領、ノーベル平和賞の受賞者エリー・ウィーゼル(アメリカのボストン大教授)は20日、昨年末に作成した‘保護失敗、国連安全保障理事会の対北行動介入の要請’という北朝鮮の人権報告書を欧州議会に提出した。

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報告書には1990年代末に100万人を飢え死にさせた食糧政策と、20万人に達する政治犯を閉じこめている刑務所など、北朝鮮の人権弾圧の事例について記述されている。

また、北朝鮮政府の人権弾圧と自国民保護の失敗により、国連安保理の介入と監視が必要であり、これが受け入れられない場合、安保理が拘束力ある決議案を採択しなければならないと述べている。

これに対してイバニー議員は、“報告書には北朝鮮の人権改善を促進することができる非常に重要な内容が記されている”と述べ、“特に国連安全保障理事会の決議案を導くことなど、法的措置をとれる基本的な枠組みを提供する”と評価した。

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また、“北朝鮮の人権決議案が国連安保理ですぐに採択される可能性は少ないが、この報告書は決議案を導く法的案内書の役割を果たしており、ある時点に至れば採択される可能性も高まる”と付け加えた。

アメリカの議会で北朝鮮の人権改善で主導的役割を果たしているサム・ブラウンバック議員の名をとり、‘ヨーロッパのサム・ブラウンバック’と呼ばれるイバニー議員は、昨年ヨーロッパ議会で初めて開かれた北朝鮮人権聴聞会や、多くの関連行事を主催してきた。