北朝鮮で「占いブーム」が起きている。ブームに乗じようと、10代の子供を占い師にする両親もいるが、本来取り締まる立場の北朝鮮当局側の高級幹部たちものめり込んでいると米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。

本来は迷信行為として社会主義国家では規制の対象になる「占い」が、北朝鮮の一般住民に広まったのは金日成氏の死去がきっかけだった。あまりにも大きな存在を失ったことから、社会不安が広がり、迷信行為である「占い」に頼る住民が急増した。金日成氏が、有名な占い師が「行かない方がいい」と止めたにもかかわらず、妙香山に行ったから死去したという噂もある。

平壌市民によると、新興富裕層の「トンジュ(金主)」が、外貨稼ぎなど大きなビジネスに取り組む前に、必ず有名な占い師に占ってもらう。

こうしたなか、咸鏡南道(ハムギョンナムド)在住のRFAの内部情報筋は、「人気の占い少女が秘密警察に連行されるという事件が起きた」と伝えた。

連行された少女占い師が向かった先は…

この占い少女は、あまりにも「当たる」ことから評判になり、地方の幹部が列を作って占ってもらうほどだった。そんなある日、彼女は保衛部から呼び出され連れて行かれてしまった。

家族はてっきり「占いをした罪で逮捕され処刑されたのでは?」と心配していたが、数カ月後、突然彼女から連絡があった。実は、逮捕されたのではなく招待され平壌にいたのだ。

この知らせを聞いた住民たちは「平壌で国の政治について占っているにちがいない」と噂している。

韓国の歴代大統領にも占い師の影がつきまとうが、朝鮮半島の長年の伝統はそう簡単には変わらないようだ。

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