今年10月10日の朝鮮労働党創立70周年記念日に向けて、各地で金日成氏、金正日氏の銅像建設が進められているが、住民の不満は高まりつつある。

そんな中、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)は、4ヶ所で新たに銅像建設が進められていると報じた。

平壌市龍城(リョンソン)区域の第2自然科学院の敷地内の銅像建設予定地。(画像:Google Earth/RFA)
平壌市龍城(リョンソン)区域の第2自然科学院の敷地内の銅像建設予定地。(画像:Google Earth/RFA)

今年1月に撮影された黄海北道沙里院市の金父子銅像建設現場(画像:Google Earth/RFA)
今年1月に撮影された黄海北道沙里院市の金親子の銅像建設現場(画像:Google Earth/RFA)

衛星写真を分析している米ジョンズホプキンス大学韓米研究所のカーティス・メルビン研究員は、「今年1月から3月までの間に撮影した平壌など4ヶ所の衛星写真で金日成・正日親子の銅像建設が進められていることを確認した」と語った。

銅像が建設されているのは、平壌の第2自然科学院、平安南道(ピョンアンナムド)の南浦(ナムポ)、黄海北道(ファンヘブクト)の沙里院(サリウォン)、黄海南道(ファンヘナムド)の海州(ヘジュ)の4ヶ所だ。

今年1月に撮影された黄海南道海州市の金親子銅像建設現場(画像:Google Earth/RFA)
今年1月に撮影された黄海南道海州市の金親子銅像建設現場(画像:Google Earth/RFA)

最近では、羅先(ラソン)経済特区、慈江道(チャガンド)の江界(カンゲ)、咸鏡南道(ハムギョンナムド)の咸興(ハムン)、江原道(カンウォンド)の元山(ウォンサン)、両江道(リャンガンド)の恵山(ヘサン)など各道庁所在地に銅像が完成。盛大な除幕式が行われた。

今年3月に撮影された平安南道南浦市の金親子の銅像建設予定地。まだ準備段階だ(画像:Google Earth/RFA)
今年3月に撮影された平安南道南浦市の金親子の銅像建設予定地。まだ準備段階だ(画像:Google Earth/RFA)

一連の銅像建設は、金正恩氏が自らの指導力と正当性をより強固なものにすることが目的と思われる。しかし、銅像建設をはじめとした労働党創建70周年記念事業で経済にも弊害が出ており、膨大な資金と労働力を投入することへの不満がさらに高まりそうだ。

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