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北朝鮮が総参謀部の報道官を通じて、再び「韓国との全面対決体制」云々と言い出し、韓国の安保の不安や内部の葛藤は自分たちのせいではなく、「韓国政府がもたらした結果だ」と主張し始めた。

同報道官は18日に朝鮮中央通信を通じて、「韓国政府が北朝鮮への敵対感情を高潮させ、戦争に狂ったように北朝鮮を攻撃しようとしている。そのようにすればするほど、北朝鮮の軍隊や人民は残酷で強力な対応に出るだろう」と主張した。

今回の北朝鮮の発言は、先月17日に発表した「韓国との全面対決体制」宣言や、30日の祖国平和統一委員会の「南北間の政治・軍事的な合意の無効化」宣言の延長線にあるものと考えられる。

北朝鮮は緊張を高める一方、最近の自分たちの言動の原因は韓国政府の対北政策にあり、そのため黄海の北方境界線での衝突等、軍事的な衝突が起きる可能性や緊張が高まっているのも韓国の責任であると主張している。これは一種の「責任弁解用」の脅しと言える。

また、北朝鮮が武力を行使して挑発する可能性が高まり、韓国や米国をはじめとし、国際社会で非難の声が大きくなったため、その原因として「韓国内部の葛藤」などを挙げながら、韓国の責任だと主張しているという指摘もある。

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韓国・高麗大学のユ・ホヨル教授はデイリーNKとの電話インタビューで、「北朝鮮としては、自分たちは実際に挑発しようとするつもりはないが、南の方が状況を悪化させていると、挑発の理由を主張している。実際には挑発するつもりはないが、韓国が過剰反応を見せているという言い訳でもある」と解釈した。

また、「実際に挑発できなくなった際の口実を探っているのかもしれない。韓国の内部葛藤や安保の不安など、韓国責任論を主張しているのも、実際に挑発するのは難しいと判断した場合、逃げるための言い訳を探して、国際社会の批判を避けようとしている」と説明した。

韓国の国策研究機関の研究委員も、「北朝鮮は威嚇の行動を見せれば、アメリカがなだめたり韓国が負けてくれると思っていたが、米韓がさらに強硬な姿勢を見せている。そのため、北朝鮮は緊張を醸成した責任を回避するための道を作るために、言い訳を作ろうとしている」と分析した。

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更に、今回の総参謀部の声明発浮ヘ、米韓両軍の合同演習「キーリゾルブ(Key Resolve)」を3月9日から20日まで実施するという発浮ェ同日の午前に出た直後のものであるため、それに対する反発ではないかという意見もある。

朝鮮中央通信も19日に、米国と韓国が新しい共同作戦計画作りに取り組んでいると発表したことについて、「侵略戦争に向かう危険な準備だ。韓国やその周辺で行っているすべての軍事行動は、米国の北朝鮮圧殺政策や韓国の反北朝鮮対決政策の直接的な発露だ」と批判した。

ユ教授も「3月に実施される米韓合同軍事演習に対する懸念の浮黷ナもある。北朝鮮の挑発が予想される3月に演習をするというのは、『即刻の介入』を意味するため、それを懸念している」と分析した。