“将軍様の後継者は金正男”といううわさが拡散… 張成沢が後継作業を推進

中央党と軍の上層部の幹部の間で、金正男が次期後継者に選ばれたといううわさが広まっている。うわさの内容は、張成沢が中央党組職指導部の事業を掌握した後、2008年11月から金正男の後継作業に関する仕事を、金正日の承認の下、非公開で行っているというものだ。一般の住民の間で、張成沢が朝鮮を実質的に運営しているといううわさが随分広まっているのもこれと無関係ではないと思われる。

張成沢は11月中旬から咸鏡北道の清津、羅津などを金正男と一緒に訪問するなど、金正男と同行することが多いと伝わっている。現地視察には軍部隊の訪問も含まれたという。現在、金正男の動向は徹底的に秘密にされているが、中央党の課長級幹部たちは、金正男に対して「新星将軍」という称号を使い始めたという。以前は中下級の幹部の間では、金正男の存在自体があまり知られていなかったし、「金正男が後継者になれば国を売る」という言葉まで出回っていたが、最近は「先進技術を学びに外国で数年間留学していた」といううわさが広まっていると伝わった。

住民の反発を懸念して、「藷?s場」の転換措置で様子見している北の政府

去年の10月に市や軍ごとに運営されている「常設市場を『藷?_民市場』にかえて、工業生産品は国営商店だけで販売する」という北朝鮮政府の指針が発表されたが、各地域の行政委員会では、まだ推進方法について内部で議論が続いているという。平壌市サドン区域の行政委員会の行政課では、去年の年末に1週間ほどこの問題について議論したが、結局結論を下すことができずに議論を保留した。行政委員会の幹部たちは、中央の方針だから施行する姿だけでも見せなければならないと主張したが、市場を制限すれば商人たちが追い出されて全員通りに流れるようになり、住民と戦争にでもなるのではないかという懸念が優勢で、議論を中断したという。

一般の住民にも政府の指示が伝わったが、この問題を強いることはできないとみんなが思っている。平壌市の各洞や国営商店も、国家の供給品が入って来なくて、相変らず個人や市場、工場から品物を購入して、それを売って店を運営している。北朝鮮政府は工業生産品を全て国営商店で販売する措置をとると言ったが、実際にはその兆しは全く見られない。