北朝鮮メディアが9日に「成功」と報じた潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の発射実験について、実際には潜水艦が使用されたのではなく、水中に沈めたプラットフォーム(発射台)からの射出実験だったとの見方が出ている。
米ジョンズ・ホプキンズ大の北朝鮮分析サイト「38NORTH」は13日、北朝鮮専門家ジョセフ・バーミューデス氏のレポートを掲載。同氏は10日に撮影された商用衛星写真を分析したところ、北朝鮮東海岸の新浦(シンポ)にある潜水艦基地に、新型潜水艦と共に、長さ22メートル、幅10メートルの発射台が係留されているのが見つかったとしている。近くの陸上部には長さ9.5メートル、直径1.5メートルのミサイル発射管と見られる物体も置かれているという。
この種の発射台を使用した北朝鮮のミサイル実験については、昨年2月にも、米国のニュースサイト、ワシントン・フリー・ビーコンが報じている。
北朝鮮は、潜水艦からの本格的な発射実験に向け、その前段階として発射台からの射出実験を繰り返している可能性がある。
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