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‘偉大な将軍様’も母の写真の前では力が出なかった。

27日、ソウル南山洞の大韓赤十字社で開かれている、第5回南北離散家族画像再会行事の現場に用意されたスクリーンの前で、北側のチャン・ヨンホ(78)氏の家族と南側の兄弟、チャン・ヨンスク(71)氏の家族の再会が実現した。

北側のモニターの前では、チャン・ヨンホ氏の発言は予想どおり、金正日をほめたたえる言葉で始まった。制服に身をつつみ、勲章を二つつけて出てきたヨンホ氏は、”偉大な将軍様がこのような席(映像での再会)をもうけてくださった”と、盛んに体制を宣伝する発言を並べた。

チャン氏の金正日をほめたたえる言葉が続くと、困り果てた顔をした南側の家族は、対話の話題を変えるために、亡くなった母の遺影をとり出した。

ヨンスク氏と共に参加したヨンスン(63)氏は、母の写真を抱いて、”これがお母さんが亡くなった時の遺影ですよ”と言って見せると、’偉大な将軍様’について語っていたヨンホ氏は、急にハンカチを取り出し、しきりに涙をぬぐい始めた。

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更に、南側の家族が’旧暦1984年7月13日に、78歳で死亡’と書かれた画用紙をカメラにかざして見せると、ヨンホ氏は一緒に参加した息子のインミョン(36)氏に、”書き取りなさい”と言った。南側の家族はまた、住んでいる住所と、親戚の住所、電話番号を北の家族に伝えた。

韓国に住んでいる父、イ・チャンファ(95)氏と、朝鮮戦争の時に北に残して来た娘、ホンオク(67)氏と、息子のホンヨン(64)氏との再会も実現した。

チャンファ氏は1951年の1・4後退当時、黄海道チャンヨン郡から爆撃を避けて韓国に下ってきた。

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画像再会が始まり、北に住んでいるホンオク氏が”お父さんこんにちは”と言いながら丁寧なお辞儀をすると、父のチャンファ氏は、”私は君たちを見て、言葉もない。私は大きな罪を犯した”と、家族を置いて避難して来た親の、垂オ訳ないという心境を打ち明けた。

ホンオク氏は、”お父さん、南側にいらっしゃってどれだけ苦労なさったか”と語り、チャンファ氏は”君たちを置いて来たことは大きな罪だ。殴られて死ぬかと心配で、怖くて来たが、偶然にこのようになった”と、切なそうに語った。

一方、今回の離散家族の画像再会行事は、27日から3日間、1日に南北40家族ずつ、あわせて120家族が約2時間再会し、半世紀の間待ち望んできた肉親の情を交わす。

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しかし、画像再会の特性上、スクリーンを眺めているだけであるため、2時間対話を続けることができない場合もある。間で対話が途切れれば、北側の家族は待たずに途中で出ていくこともあった。