北朝鮮の玄永哲(ヒョン・ヨンチョル)人民武力部長(国防相)が先月30日、反逆罪で??公開銃殺されたと国家情報院が13日明らかにした。
粛清劇の背景には様々な要因があると思われるが、確実に言えるのは金正恩氏が、いくら高位級幹部であろうと無慈悲に粛清する「恐怖政治」を強化していることだ。
恐怖政治の狙いは、自らの権力基盤と体制を強固にすることしかない。不満を示す幹部を一切許さず、粛清を通じて自分にのみ忠誠を尽くすことを党や軍の幹部に強要している。
粛清をちらすかせながら、恐怖政治を敷いているにもかかわらず、今のところ北朝鮮体制を揺るがすような表立った動きは伝わってこない。事実上のナンバー2だった張成沢氏の処刑からはじまって、人民武力部長クラスの幹部を無慈悲に処刑できる金正恩氏の権力は絶対的のようだ。
その一方で、逆説的だが、恐怖政治を敷かなければならないほど体制が不安定との見方もある。
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