韓国の国家情報院は13日、北朝鮮の玄永哲(ヒョン・ヨンチョル)人民武力部長が先月30日に処刑された報告したが、同時に金正恩氏の「金庫番」とされる人物まで粛清されていたことが明らかにされた。
報告によると、玄永哲氏以外に、馬園春(マ・ウォンチュン)国防委員会設計局長、辺仁善(ピョン・インソン)総参謀部作戦局長、韓光相(ハン・ガンサン)朝鮮労働党経理部長が粛清、または処罰されたという。
馬園春氏と辺仁善(ピョン・インソン)氏の両名については、1月の時点から北朝鮮国内でも粛清説が流れ、本サイトでも報じていた。
今回、はじめて粛清の事実が明らかにされた韓光相氏は、今年に入ってから金正恩氏の現地視察の随行回数も多く、再側近の一人として見られていた。
韓氏の役職は朝鮮労働党の経理部長、いわば金庫番だ。資金管理の責任を担っており、金正恩氏が軍部隊、建設現場、企業所を視察する場合、随行して予算の配分調整などを行ってきた。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面韓氏は馬園春氏とともに、2013年の張成沢処刑に際して主導的な役割を果たした「三池淵組」の1人。「三池淵組」には当初、計8人が含まれていたが、1年半ほどの間に2人が粛清されたことになる。
【関連記事】
北朝鮮 張成沢処刑にも関わった幹部が粛清か
暗躍する「三池淵組」 金正恩の新しい側近達
玄永哲氏の銃殺で使用の「高射砲」、人体が跡形もなく吹き飛び…
相次ぐ側近の粛清、政敵の陰謀で家族も銃殺 北朝鮮の権力内部は「一寸先は闇」
粛清におびえる北朝鮮の幹部達
「家族もろとも銃殺」「機関銃で粉々に」…残忍さを増す粛清現場を衛星画像が確認
北朝鮮、スパイ容疑の芸術関係者を「機関銃で粉々に」
笑いながら粛清する金正恩氏に住民は戦々恐々
北朝鮮の恐怖政治が生み出した流行語 「モヤシ頭」とは?