市場では「営業時間外」に品物を置けず、毎日大量の商品を搬入しなければならないが、これが体力的な負担になる。ある程度、儲けたらテナントを転売し、負担の少ない小売業に転換、これこそが「北朝鮮式市場ビジネス」の必勝パターンだ。
「国境地域での検査、取締は強化されているが、市場への締め付けがなくなったことは本当によかった。思想教育講演会や建設現場への動員が多くて住民たちの不信感が高まっているところに、もし市場も締め付けたりしたら不信感はさらに高まるだろう。お上(北朝鮮当局)はその辺をよくわかっているようだ」(内部情報筋)
当局の「ものわかりの良さ」がいっそう増して、より大きな変化が起きることを期待したい。
【関連記事】
北朝鮮、企業化する「砂ビジネス」の実態
北朝鮮、さらに加速する市場経済化
北朝鮮の市場でテナント数が大幅増加