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しかし、個人宅や法人事務所を含め、朝鮮総連の関係先にはそうした文書が大量に存在する。機関紙の朝鮮新報(ハングル・日本語)には毎号のように記載されているし、会議などでも決まり文句のように唱えられる。

「あまりに量が多すぎて、職場の人間全員が毎日鼻をかんで捨てても追いつかないほど。むしろ、そんなことも知らずに捜査や取材に当たっているのかと、報道を見てこちらが息をのんだくらいだ」(朝鮮総連OB)

果たして、押収された文書の中には、今回事件になったマツタケ不正輸入が金正日総書記や朝鮮労働党の直接の指示によるものであることを示唆する文書が、あったのか、無かったのか。

無かったのなら、このようなリークには府警の「手柄」を持ち上げる効果はあっても、北朝鮮に対しては何らの作用も及ぼさない。むしろ嘲笑を誘うだけだ。