人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

北朝鮮が人民軍総参謀部の報道官の声明や、労働党の対南事業総括機関である祖国平和統一委員会(祖平統)の言及を通じて南北間の軍事衝突の可能性について危機感を高めている中、韓国政府の関係者が「北朝鮮のNLLミサイル挑発」の可能性について言及しており、関心が集まっている。

政府関係者が5日、「祖平統が声明を発表した時に、安保部署の実務者が、南北会談の本部で非公開に対策会議を開いた」と述べ、「この場で『北方境界線(NLL)のミサイル挑発』の可能性が最も有力視された」と明らかにしたと伝わった。

NLLは北朝鮮が2度も挑発しており、韓国の海軍に惨敗した所だ。北朝鮮の内部でも西海上で北朝鮮が敗北したといううわさが広まり、「無敵の強軍」と誇った軍部と最高司令官金正日の体面も汚された。

2度にわたる延坪海戦以後、北朝鮮が対艦ミサイルの発射を含めて西海上の戦力の増加に力を注いだという情報が続いているが、専門家たちは韓国海軍の海上戦力が優っていると口をそろえて言っている。

したがって、今後北朝鮮がまたNLLで挑発するのであれば、韓国海軍を一撃で撃破したと世界が認めるに値する先制攻撃を準備し、2度の西海衝突で受けたさげすみを取り返すべきである。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

韓国軍はNLLで発生するかも知れない北朝鮮の挑発に対して、万般の準備を整えなければならない。逆に北朝鮮が比較的軽い挑発をしてきたとしても、「宣伝効果」が得られる別の挑発の可能性に対しても警戒を緩めてはならないだろう。

北朝鮮軍の重要な遊撃戦理論の中に、「声東撃西」理論がある。今のように韓国がNLLに集中している間に、休戦ラインや第3地域に対する不時の先制攻撃を試みる可能性もあるということだ。

北朝鮮は去年、李明博政権に対する圧迫のレベルを高めて、開城工団やNLLに関心を集めた後、「金剛山射殺事件」という全く予想もできなかったシナリオを演出した。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

北朝鮮軍が休戦ラインでの挑発を選択した場合、海上戦と比べて挑発に対する責任の所在や勝敗の結果を曖昧にできるという長所がある。中部戦線の最前方は、南北の警戒所の距離が1kmもない。

NLLを挑発する場合は、北朝鮮がまず境界を越えなければならず、この場合、責任の所在も明らかになる。また、海上戦は地上戦と違い、勝敗の結果が明白に残る。

だが、休戦ラインは北朝鮮の常套手段どおり、まず不意打ちをして韓国が先制攻撃をしたと言い張れば、これを証明するのは困難だろう。また、北朝鮮軍が深刻な打撃を受けたとしてもこれを隠蔽することも難しくない。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

北朝鮮の核実験が発表された2006年10月には、江原道鉄原郡の中部前線で、非武装地帯から個人の火器で武装した北朝鮮軍5人が軍事分界線を越えてきて、韓国軍の警告射撃を受けて帰って行ったこともあった。

休戦ライン一帯は、韓国が先に局地戦を敢行したため、当然の対応をしたと宣伝できる条件が整っているということである。

休戦ラインの挑発はまた、西海上の挑発と違い、アメリカを直接刺激して、韓国国内の南南葛藤を引き起こすためにもNLLのような効果が期待できる。

北朝鮮がNLLを意識した対南挑発メッセージを伝えてくるのであれば、韓国軍はNLLの警戒を強化するだけではなく、休戦ラインで起り得る挑発に対して、万般の備えをするべきだろう。