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北朝鮮労働党の機関紙、労働新聞が6日に、金正日の祖父、キム・ヒョンジクの「志遠思想」を強調し、「万景台の家門」について言及した。

新聞はこの日、「今日のための今日を暮らさずに、明日のための今日に生きよう。この掛け声をより高く掲げよう」という社説で、「志遠思想」について「未来のためにこれは朝鮮革命の全域に貫かれている貴い精神」と主張した。

北朝鮮政府が出版した金日成回顧録、『世紀とともに』の第1巻では、「志遠」はキム・ヒョンジクの生涯の座右の銘で、「志を遠大に持つことを意味する」と説明されている。

新聞は「志遠」の意味を「代を継いで革命を最後まで行わなければならないという思想」と述べ、キム・ヒョンジクが作ったという歌「南山の青い松」にも「『万景台の家門』の透徹した革命観、未来観が込められている」と強調した。

新聞はまた、「今日私たちは、党と革命の偉業の遂行において、実に重大な歴史的時期に生きて闘争している」と述べ、「先軍革命の偉大な歴史と伝統を堅固に受け継いで、我々式の社会主義の全面的な勝利を成さなければならない、重い時代的使命を我々は担っている」と主張した。

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北朝鮮政府は過去にも住民たちに、「代を引き継いだ忠誠を」という家計偶像化事業で、「万景台の家門」について言及してきた。特にキム・ヒョンジクについては、1917年に「朝鮮国民会」を組織して3.1運動を主導した人物であると教育しており、甚だしくは柳寛順烈士の抗日運動もキム・ヒョンジクが「指導」した結果だと宣伝してきた。

だが、今回のように住民たちに革命闘争を強調して、万景台の家門について言及したのは非常に異例なことといえる。

そのため新聞のこうした主張は、「キム氏一家の3代世襲」の正当性を住民たちに伝えるための、事前の布石ではないかという分析も出ている。「万景台の家門」について言及したのはまさに、「金日成-金正日-金正日の息子」と続く権力告}の正当性を強調するためだという指摘である。

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世宗研究所のチョン・ソンジャン南北韓関係研究室長は「デイリーNK」との通話で、「『万景台の家門』は北朝鮮の封建的文化をそのまま表現している言葉」と言い、「金正日の誕生日(2月16日)を控えて、3代世襲と直接関連付けて解釈するのは難しいが、これを裏付けることができる論理と思うべきだろう」と話した。

現在、北朝鮮内部では長男の金正男が「新星将軍」と呼ばれているという消息があり、また、金正日が先月8日に労働党の組職指導部に、自分の三男である正雲(ジョンウン)を後継者に決めたという「教示」を下したといううわさも流れている。「3代世襲」を予想させる情報が続いているのだ。

政府のある高位消息筋も、「北朝鮮が最近、『万景台精神』と『白頭山革命偉業』を強調しているのは、北朝鮮が3代世襲を念頭に置いた歩みである可能性がある」と明らかにした。

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万景台は金日成の生家があると言われている所であり、白頭山は金正日の出生地であると、北朝鮮政府が宣伝している。

新聞は先月12日の「正論」でも、新年共同社説で提示された「革命的大高潮」について説明して、「1950年代の『千里馬進軍』と1970年代の『速度戦』に続き、先軍革命の大高潮であり、白頭山で開拓された革命偉業を人民の最高の精神力で堅固に引き継いで行く、偉大な継承の大高潮」と強調している。