北朝鮮当局に、不法入国の疑いで逮捕されたニューヨーク大生の朱元文（チュ・ウォンムン）氏（=21）が5日、平壌の高麗ホテルで米CNCのインタビューに答え自分の意思で北朝鮮に入国したと語った。

朱氏は、CNCに対して「カリフォルニア州で就職できず、北朝鮮に来た。どんな処罰でも甘んじて受ける」と語った。

北朝鮮に入国した経緯について朱氏は、「中国丹東の万里の長城近くで、鉄条網を2つを超えて農耕地を通り過ぎた。大きな川が出てくるまで歩いて北朝鮮に入り、軍隊に逮捕された」と説明。「平凡な大学生が北朝鮮に不法入国しても、寛大な北朝鮮によって無事に帰国することを世界に知らせることができると思った」と述べた。

CNNは2日、北朝鮮当局に朱氏とのインタビューを要請。4日の夜に、許可を得て単独インタビューに成功したという。。

ソウル生まれの朱氏は、2001年に家族と米国ウィスコンシン州に移住し、その後ニュージャージー州ロードアイランド州に住居を移していた

北朝鮮は２日、韓国系の米国人大学生を不法入国の疑いで拘束したことを、朝鮮中央通信を通じて明らかにしていた。米ニューヨーク・タイムズなどの報道によると、朱氏は同大スターン・ビジネススクールの3年生。韓国政府によると、朱氏は米国の永住権を持つが、国籍は韓国であると明らかにした。