最近、北朝鮮ではお肌の手入れを専門的に行う「専門美顔師」、つまりエステティシャンが脚光を浴びている。幹部やトンジュ(金主)の家に出張して「美顔マッサージ」「まつげの手入れ」「リップタトゥー」まで行っている。

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見よう見まねで覚えたエステ技術「今では相当のレベル」

平安南道(ピョンアンナムド)のデイリーNK内部情報筋は次のように語った。

「エステは「資本主義生活文化」として非難の対象となっていたが、今は大人気だ。中年女性が中心のエステティシャンは、一般家庭や女性従業員の多い工場、企業所にまで出張する「訪問奉仕」を行っている」

「北朝鮮エスティティシャン」たちは、個人営業が一般的で、自宅で細々と営業していたが、最近では営業の幅を広げ写真付きのチラシを作ったり、工場や企業所を回って宣伝を行う。

さらに、平壌や地方都市では複数のエステティシャンを束ねる専門業者も現れつつある。

「北朝鮮には、エステの専門学校がない。中国から密輸されたエステの教科書を見て練習を繰り返し、今では相当な技術だ。エステ用品は中国から密輸したり、化粧品工場に賄賂を渡して購入する」(情報筋)

北朝鮮製のフェイスパック「美顔石鹸(ミアンピヌ)」と「美顔膜(ミアンマク)」(パック)
北朝鮮製のフェイスパック「美顔石鹸(ミアンピヌ)」と「美顔膜(ミアンマク)」(パック)

黒ずんだお肌も、たった1週間で見違える!

当初は、「美顔マッサージ」ぐらいだったエステメニューも、「ピーリング」「ホワイトニング」「リップタトゥー」など様々なサービスに広がっている。

黒ずんでシワやシミだらけのお肌も1週間で見違えるようにきれいになるという。

さて気になる値段だが、「美顔マッサージ」の場合、1回でコメ10キロ、または5万ウォン(約750円)。「ピーリング」はコメ6キロ、または3万ウォン(約450円)。「リップタトゥー」は料金もコメ1?2キロ(約75円?150円)。リップタトゥーは、カラー、デザインが豊富で、エステティシャンも増えたことから料金が下がった。

北朝鮮のエステブームは、職場にまで浸透している。工場のお昼休みや退社時間になると女性休憩室は、エステティシャンにパックをしてもらいながら、ゴロゴロと寝転ぶ姿があちこちで見られるという。

「韓流ドラマや外国の映画を見て美の追求に関心が高まった。20?30代は美白、50代はアンチエイジングのことばかり考えている。韓流が人の心も姿もすっかり変えてしまった」(情報筋)

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