北朝鮮で、労働党創建70周年記念日(10月10日)を前に、建設事業が相次ぎ、人手不足が強まっているが、当局は「プチ強制労働で」労働力を確保しているとラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えた。

建設現場に駆り出される金策工業大学の学生たち(本文とは関係ありません)
建設現場に駆り出される金策工業大学の学生たち(本文とは関係ありません)

RFAの咸鏡北道(ハムギョンブクト)の内部情報筋によると、「町のあちこちで「糾察隊(※風紀委員)」が取締を行っている」という。取締の対象は金一家のバッチを着用していない人、スキニージーンズを穿いている人、髪を染めている人など広範囲に及ぶ。

取締に引っかかれば、漁郎川発電所の建設現場に送り込まれて「7日間のプチ強制労働」をさせられる。もちろん賃金はない。職のない若者、つまりフリーターだったら期間は6ヶ月に延長されるという。

こうした取締は珍しくないが、ここ最近は取締の基準が厳しく、引っかからない人がいないほどだという。

無茶苦茶なやり方に庶民は激怒

咸鏡北道の別の情報筋によると、4月15日の太陽節(金日成氏の誕生日)と4月25日の建軍節(朝鮮人民軍創設記念日)に合わせた『特別警戒期間』によるものだったが、清津(チョンジン)市だけでも1日に1000人以上が取り締まられていた。

取り締まり強化の目的は「風紀の乱れ」ではなく、建設現場での労働力確保が当局の狙いだ。太陽節、建軍節が過ぎても取締は続いているので庶民も怒っていると内部情報筋は伝える。

「毎日のように、女子供を含めた大量の人々を無理やり捕まえて建設現場に引っ張っていく中央のやり方にみんな『ふざけるな!』と激怒している」(内部情報筋)