最近の北朝鮮女性の必携アイテムは護身用の「トウガラシ爆弾」――トウガラシの粉がいっぱい詰まったビニール袋だという。いったい、北朝鮮の女性たちに何が起きているのか。

朝鮮人民軍の女性兵士/本文とは関係ありません
朝鮮人民軍の女性兵士/本文とは関係ありません

咸鏡北道(ハムギョンブクト)のデイリーNK内部情報筋によると、トウガラシ爆弾を肌身離さず持ち歩いているのは、清津(チョンジン)、咸興(ハムン)、平城(ピョンソン)など都会に住む女性たち。行商をしながら町から町へ渡り歩く女性らも、護身用にトウガラシ爆弾を持ち歩くのが当たり前になっている。

咸興市の会上(フェサン)区域の市場では最近、高級カミソリを盗もうとした男性に対して商売人たちが一斉にトウガラシ爆弾を投げつけて取り押さえる出来事があった。

トウガラシ爆弾を投げつけられ自転車盗まれる

ところが、従来は痴漢や強盗から身を守る護身用として使われてきたトウガラシ爆弾が、逆に強盗に使われる事態も発生している。

被害者はとある若い男性。自転車に乗って、清津の水南(スナム)市場近辺の裏路地を通り抜ける際に、いきなり顔にトウガラシ爆弾を投げつけられた。悶え苦しんでいるうちに自転車が盗まれてしまった。

後日捕まった犯人は30代女性。子どもの誕生日のごちそうを作るカネがなく、トウガラシ強盗を繰り返していたとのこと。情報筋は「男性は女性だからと油断するので、女性の強盗にやられやすい」と説明した。