朝鮮総連の機関紙「朝鮮新報」が、オバマ新大統領の就任式を迎え、「敵対国(アメリカ)のどのような選択にも対応する準備を整え、新政府の出帆を見守っている」と20日に伝えた。
朝鮮新報はこの日、「朝米の変革のカギは同時行動、オバマ政権の非核化の課題」という題の文章で、「朝鮮が核兵器を持っているというのは、否認することができない現実で、オバマ政権が朝鮮の核保有を追認して現状の維持を望むのか、関係正常化を通じた非核化を一息に実現しようとするのか嵐fはできない」と主張した。
更に、最近北朝鮮の外務省がオバマ政府の出帆を控えて、アメリカが北朝鮮を核保有国と認めることと、米朝関係正常化の後、北朝鮮の核問題を「両者核軍縮」の次元で扱わなければならないと主張したことを再び強調している。一方で、北朝鮮が「北の核検証」自体を拒否するわけではないと付け加えるなど、オバマ政府との対話を拒否しないというメッセージも残した。
朝鮮新報は北朝鮮の外務省が13日に発表した談話にも触れ、「注目される内容は、検証問題に関する立場の表明で、自主権の尊重と関係正常化を通じた非核化を論じながら、「行動対行動」の原則の貫徹を主張し、検証自体を拒絶していないことを言っている」と主張した。
また、「核問題の発生の根源が、朝鮮とアメリカの敵対関係にあることを確認して、関係正常化を通じた非核化を問題解決の方法として定めた」と強調して、「検証手続きは『非核化が最終的に実現する段階』に向かい、『行動対行動』の原則に従ってアメリカ側も受け入れなければならないという主張」と述べている。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面こうした主張は北朝鮮の核検証手続きと係わる議論は、「非核化の第3段階」で米朝両者交渉を通じて扱われなければならないという、北朝鮮外務省の論理をそのまま伝えているものであると解釈される。
同メディアは「行動対行動」の原則が貫徹される条件であれば、検証手続きに関する議論にも応じることができる」と述べ、「問題は『非核化が最終的に実現する段階』に入り、適用されることになる検証手続きをどの時点に議論して、手続きに対する合意が成り立つ場合、それを行動に移す条件がそろっているのかどうかということ」と主張した。
更に、「論理的な手順は全朝鮮半島の非核化を実現する実質的な行動措置を前提にして、検証手続きを合意すること」と言い、「非核化の過程を膠着させたり、第2段階完了以後、問題解決の段階別の手順を、長い時間がかかる長期計画として上程し、『最終段階』の手順である検証問題だけ追い越して論ずることは理に適わない」と強調している。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面一方で、「外交の舵を握ることになるオバマ大統領とクリントン国務長官も、朝鮮との直接対話に否定的な立場を取ってはいない」と、アメリカの対北特使の派遣に対する期待もほのめかした。
また、「朝鮮の最高領導者は去年の年末に『強盛大国の大門』を開けて『大高潮』を起こして前進することを全国民に訴えて、年初から全国各地の経済単位の現地指導を精力的に行っている」と、重病説がささやかれている金正日の健在を誇示した。