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北朝鮮軍が「全面的な対決態勢への進入」と「力強い軍事的対応措置」を発表し、韓国に対して緊張を醸成すると脅迫することは、北朝鮮が直面している対内外的な限界を乗り越えるための意図された戦略と思われると、統一研究院のチョ・ミン統一政策研究室長が19日に主張した。

チョ室長は19日に研究院のホームページに載せた、「北朝鮮は対南緊張醸成の脅迫をやめるべき」という文章で、「北朝鮮には対内外的な困難を乗り越えるために、南に対する緊張を積極的に高める必要がある」と、北朝鮮の意図を分析した。

チョ室長は北朝鮮が緊張を醸成しようとしている意図について、「体制の内部の要因として、思想の統制と一致団結のために、南に対する敵がい心を鼓吹しなければならず、特に軍事的緊張局面を醸成することで、軍隊の綱紀を引き締めなければならない」と指摘し、「軍隊の気風を直して、住民の危機意識と南に対する敵がい心の鼓吹を通じて一致団結を図るためには、軍事的対決局面の醸成が非常に効果的な戦略」と説明した。

チョ室長は「北朝鮮は後継者の世襲問題と同時に、3月初めに予定されている最高人民会議の代議員選挙を通じた、国防委員長の再推戴と国防委員会の改編作業を控えている」と言い、「体制の整備が避けられない状況で、食糧の配給など物質的な恩恵で住民の心をつかむことができなければ、危機の醸成と緊張を高めることによる大衆動員以外に、他に選択する方法を見つけることは難しい」と指摘した。

また、「対米核交渉戦略と関連して、朝鮮半島の軍事的緊張の高まりが必要」と強調した。

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更に、「北朝鮮は核保有の地位を放棄しないという立場だから、アメリカと核交渉が始まれば、北朝鮮は懸案である検証問題を回避するための『波乗り』戦術で、核軍縮交渉と平和協定のカードを出してくるだろう」と予想し、「(北朝鮮は)アメリカに平和協定を提議するために、朝鮮半島の軍事的衝突の状況と緊張局面を醸成する必要がある」と分析している。

最後にチョ室長は、「軍事的緊張の醸成で韓国政府の屈服を圧迫して、韓国社会の混乱を企てる可能性がある」とも主張した。

更に、北朝鮮が「軍事的緊張局面を醸成し、李明博政府を困難な状況に陥れて、南南葛藤を助長して国論の分裂を狙っている」とチョ室長は指摘し、「韓国が経済危機を克服しようと努力しているが、それに水を差す戦略的意図も潜んでおり、韓国政府が朝鮮半島の緊張と軍事的衝突で、国家の信任度が下落することを懸念すると考え、対北政策を転換させるために強迫しようとする意図も伺える」と推測している。

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また、「韓国政府は6・15共同宣言と10・4宣言を否定したりけなしたことはない」と述べ、「北朝鮮が本当に、私たちが結んだ2つの合意文を尊重するのならば、南北が額を突き合わせて合意事項の履行を論議しなければならないし、緊張を醸成することをやめて対話で解決しなければならない」と主張した。