人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

北朝鮮が17日に朝鮮中央テレビを通じて、「韓国への全面的な対決態勢に入る」と警告する声明を発表し、南北間の緊張が高まっているなか、北朝鮮の住民に対しても、李明博大統領が朝鮮半島に戦争の危機を高めているという教育をしていることがわかった。

両江道の内部消息筋は18日にデイリーNKとのインタビューで、「17日の夜、人民班の会議で『祖国統一の時期が成熟した』、『2012年までに必ず祖国の統一を成し遂げる』という内容の講演会が開かれた」と伝えた。

同消息筋によると、両江道の恵山市では17日の夜8時から9時まで、一斉に人民班の会議が開かれ、「先軍の火柱の下で軍隊と人民が一つになり、祖国統一という大事変に備えよう」というタイトルの教養文献を住民に閲覧させたという。

同消息筋はこの資料は両江道の党が作ったものではなく、中央党から来たもので、この日の講演会の主題は中央党が計画したものだということが分かったという。

この日の講演会は普段の人民班の会議とは違い、恵山市の党幹部が多く参加したという。教養文献には主に李明博大統領が朝鮮半島の戦争を策動しているという歪曲した内容が盛り込まれているという。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

同消息筋は「講演会で『李明博逆徒は国籍さえはっきりしていない奴だ』、『日本の奴らの下で育ち、アメリカの奴らに飼いならされた親米・事大・売国奴だ』という話が出た。アメリカの奴らが自分の犬として飼いならした逆徒が韓国の大統領として選ばれ、再び同族間の戦争を起こそうと企んでいると強調していた」と伝えた。

この日の会議で閲覧された教養文献では、「李明博逆徒はアメリカの奴らにごまをすり、命を維持するために、大統領になった初日から韓国を戦争の遊び場にしてしまった。逆徒の事大・売国の策動で経済も破綻してしまった韓国で人民はやっと生きている」と李大統領を非難したという。

また、「逆徒の経済政策で韓国は戦後、史上最大の債務国になった。人生の希望を失った韓国の人民や大学生は自殺の道を選んでいる」と宣伝している。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

教養文献によると、最近の南北関係の梗塞について「李明博逆徒は破綻した経済に対する責任から逃げ、人民の反政府闘争を抑制するために情勢を緊張させ、戦争への新しい挑発の策動を狂ったように企んでいる。今、敵の策動は単純な脅威のレベルを超え、どこで爆発するのか予想もつかない一触即発の限界に達した」と主張している。

さらに、「逆徒たちは新年の初日から我々の共和国に対する先制攻撃の可能性についてうるさく言っている。しかし、逆徒はばかばかしい妄想に縛られ、自ら死の道を選んでしまった。我々は敵がその道を選んだチャンスを絶対に逃さない」と主張した。

そして、「我々にとって核問題は捨てても損がないほど旧式兵器に過ぎない問題だ。すでに核より強力で残酷な打撃手段を持っている。傀儡逆徒がこれ以上我々を刺激するのであれば、今回、我々の人民の歴史的な宿願である祖国統一の偉大な場が広がる」と強調した。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

特に、「我々が絶対冗談を言わないことをこれまでの歴史を通じてはっきりと示す。既に、祖国統一の大事変は目前に来ている」と主張している。

また、「軍隊と人民が一つになり、目指す強制大国は統一した国で迎えよう。今すぐ戦争が起きても、直ちに動員ができるように戦闘動員態勢を整えるべきだ」と主張した。

前出の消息筋は「講演資料の内容や市の党の幹部が自ら講演会に参加していることから、全国的に行われた講演会だと思う。もうすぐ両江道の農村地域でも講演会が開かれるだろう」と話した。

最後に、同消息筋は「講演会が終わると住民たちは、『もうすぐ戦時状態が宣布されるのかな』と心配していた。一体、今韓国で何が起きているのか」と質問してきた。