セウォル号沈没事故1年を迎え、韓国各地で朴槿恵政権に対する抗議デモが行われている。ソウルでは、青瓦台(大統領府)に向かおうとしたセウォル号乗客の遺族の一部や支援者たちが警察と激しく衝突、多数のけが人や逮捕者を出した。

大混乱となったソウルでのセウォル号追悼デモ(左)と整然とした光州でのセウォル号追悼デモ(右) (画像:今日のユーモア)
大混乱となったソウルでのセウォル号追悼デモ(左)と整然とした光州でのセウォル号追悼デモ(右) (画像:今日のユーモア)

こうした事態を受け、韓国の保守系メディアが遺族への批判を展開する一方、リベラル系メディアは警察や政権の対応を非難している。

他方、キリスト教系で中道の国民日報は、全羅南道光州(クヮンジュ)市での追悼集会とデモは平和裏に行われた、と伝えた。

光州市中心部の錦南路(クムナムノ)で開かれた「セウォル号惨事1周忌光州市民大会」には、市民ら2000人が参加した。参加者は黄色い風船とキャンドルを手に持ち、政府のセウォル号特別法施行令案は事故の原因究明を阻害するとして廃案を求めた。

参加者らは集会後、1980年の光州事件の犠牲者が祀られている5.18民主墓地に向けて行進を始めた。警察は行進と車道との間に規制線を張りつつ、デモ参加者と一緒に行進するような形になった。過度な規制もせず、トラブルや負傷者も発生しなかった。

ソウルでは、警察が当初設置しないと明言していた「車の壁」を設置したり、デモ参加者に向けて唐辛子催涙スプレーを撒くなどしてトラブルを自ら招いたと批判されている。

そうした状況との対比の中で、落ち着いた対応でトラブルを一切発生させなかった光州地方警察庁の対応が賞賛されている。