中国財政省は15日、中国が主導して設立する国際金融機関、AIIB(アジアインフラ投資銀行)の創設メンバーが57カ国で確定したと発表した。初代総裁には金立群AIIB臨時事務局長(66)が有力視されている。
韓国やインドなどアジア各国のほか、イギリスやフランスなども参加してスタートするAIIBは、日米をはじめ67の国と地域が加盟するアジア開発銀行に近づく規模になった。
一方、日本は「組織運営が不透明」などとして、アメリカとともに、創設メンバー国としての参加を見送っている。また、台湾も創立メンバー国となるべく参加申請書類を提出したが、中国が「ひとつの中国」の原則を掲げて拒否した。
創設メンバー国は出資割合の決定など、AIIBの運営規定づくりに参加できる。運営規定がまとまれば、年末には運営が始まる見通し。