日中韓3カ国の観光担当相会合が11日から2日間の日程で東京都内で開かれ、3カ国間の相互訪問者を2020年に3000万人に増やすなどとした共同声明を採択した。
同会合は約4年ぶり7回目の開催。2006年から毎年、持ち回りで開かれてきたが、日本と中韓両国との関係悪化の影響で2011年に韓国・平昌(ピョンチャン)で開かれたのを最後に中断していた。
今回、会合には太田昭宏国土交通相、韓国の金鍾徳文化体育観光相、中国の李金早国家旅游(観光)局長が出席した。
2010年に決まった3カ国の相互訪問者の現行目標は「2015年に2600万人」で、実績は2014年に2000万人を超えた。
会合ではさらに、2018年の韓国・平昌冬季五輪と2020年の東京五輪に際し、欧米などから共同で観光客を呼び込むことを確認。3カ国の観光地を巡るモデルコースの開発などを進めることを盛り込んだ。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面また、11日午後に太田氏と会談した李氏は、中国人旅行客のマナーに関し「初めて海外を訪れる人が多く、相手国のマナーが分かっておらずトラブルがある。改善しなければと思っている」と話し、イメージ向上に意欲を示したという。