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中国のチンタオにある北朝鮮の食堂、‘平壌牡丹館’から去年の12月に脱出した北朝鮮の女性接待員(従業員)の逮捕が遅れると、北朝鮮政府は他の職員らを全て本国に帰国させ、食堂の運営は中断したことが確認された。

デイリーNKは去年の12月14日に、中国のチンタオの石老人観光地域の‘平壌牡丹館’の食堂で働いていた、キム・ウンジョン(23)という接待員が脱出して、北朝鮮政府が脱北者と見なし、ビラの配布と共にキムさんを逮捕するために、別途の逮捕組を組織したと報道した。

現地に居住しており、牡丹館の食堂の事情に詳しい朝鮮族の金某氏は、”北朝鮮の保衛部が、キムさんを逮捕するために、ビラの配布だけではなく‘平壌牡丹’食堂によく出入りした韓国人や中国人に質問するなどの監視と調査を行ったが、結局逮捕に失敗した”と語った。

金氏は“北朝鮮政府は、逮捕が遅れると他の接待員の脱北を憂慮して、今年の1月頃に従業員をすべて本国に帰国させた”と述べ、“接待員が本国に撤収して、現在‘平壌牡丹館’は戸を閉めた状態”と明らかにした。

更に、“脱出したキムさんは、逮捕組を避けてチンタオ地域を出たように思われる”と言い、“‘平壌牡丹館’の関係者の言葉を聞いたが、他の接待員はキムさんが脱出に成功して自由の身になったことを知っている”と語った。

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金氏によれば、ここの北朝鮮食堂の接待員がいなくなり、営業が中断したのは、今回が初めてではないという。

‘平壌牡丹館’と接している、また別の北朝鮮食堂、‘平壌館’も事情は同じだ。ここの女性接待員、イ某氏は去年の10月に食堂を脱出したが、逮捕されて北朝鮮に送還された。北朝鮮政府は接待員の脱出に対する責任を問い、すべての接待員を帰国させ、結局、この食堂も戸を閉めた。

また2000年には、中国の延吉にある‘平壌食堂’も女性接待員の脱出により営業が中断し、現在まで営業が再開されていない。

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中国に出ている北朝鮮の食堂は、たいていが中国人の事業家と北朝鮮政府の契約を通じて運営されている。中国人の事業家は、建物の賃貸と食堂の運営に責任を負い、北朝鮮政府は女性従業員を提供して、40%程度の利潤を得ると言われている。

北朝鮮食堂で接待員の脱出が発生すれば、北朝鮮政府は該当の食堂の北朝鮮からの派遣人員を撤収させるのが慣行だ。食堂に勤める北朝鮮職員らがすべて撤収すれば、中国人事業家は戸を閉める以外になすすべがない。

海外に派遣される北朝鮮の職員は、徹底的な検証を通じて選抜される。北朝鮮政府は思想がしっかりしている大卒者を中心に選抜して、少しでも問題があれば選抜から除かれる。また、北朝鮮政府は彼らを見張るために保衛部員を別に派遣して、普通、食堂ごとに2、3人の保衛員が常駐している。