脱北者団体が’1千名規模の行動部隊’を組織し、今年の12月の大統領選挙に向け、積極的な活動に入ると明らかにした。活動目標は北朝鮮の人権問題の解決に、消極的な態度を見せてきた左派政権の終息である。

　行動隊は“政府の太陽政策が金正日政権だけ肥えさせ、北朝鮮の人権問題を無視してきた”とし、“拉北者問題と北朝鮮の人権問題の解決のためには、左派政権を終息させなければならない”と公言した。

◆　“脱北者千人余り、北朝鮮の民主化に賛同する模様”
　
　北朝鮮民主化同盟（委員長ファン・ジャンヨプ)は昨年末、新しく事務室をオープンし、脱北者1万人時代を迎え、脱北者たちの勢力化を準備している。

　同盟は北朝鮮の人権問題、拉北者問題の根本的解決は‘北朝鮮の民主化’しかないということを積極的に伝える方針だ。

　また、脱北者1千名を組織して、北朝鮮の民主化運動と、国内の脱北者たちの権益の保護のために訴えるという計画を発表した。 これは今後の脱北者たちの政治勢力化（政治勢力化とは、民間団体やNGOが、彼らの活動目標の成就のために国会議員になって政治権に入って行こうとする努力と活動を言う)が本格化されることではないかという見通しもある。

　ファン・ジャンヨプ委員長は先月28日、北朝鮮脱北者同士会の定期総会で、“脱北者1万人時代を迎えて、2007年には団結して北朝鮮の民主化の実現に向けて努力しなければならない”とし、“脱北者たちが団結して金正日独裁政権の蛮行を天下に知らせなければならない”と注文した。

　姜哲煥北朝鮮民主化同盟事務総長はデイリーNKとの通話で、“この間、脱北者たちの中心組職がなく、声を上げることができなかった”とし、“北朝鮮民主化同盟は脱北者たちを組職化して北朝鮮の民主化運動を積極的に展開する”と明らかにした。

　姜事務総長は“来る大統領選挙で北朝鮮問題を解決し、金正日の人権染躪をまともに知らせることができる候補が当選することができるように政治的活動も推進する”と付け加えた。

◆“左派政権、終息させねば”

　脱北者たちだけではなく拉北者団体も、今年の大統領選挙に積極的に対応するものと予測される。

北朝鮮の人権問題だけではなく、拉北者問題を北朝鮮に積極的に訴えることができる政権を新たにつくらなければならないというところで意見が一致している。政府の対北政策が根本的に修正されない限り、拉北者問題を含んだ対北問題の解決は、時間がかかるであろう。

　朝鮮戦争拉北者家族協議会の理事長はデイリーNKとの通話で、 “金正日と手を取り合うという人が大統領になってはいけない”と し、“次期大統領は北朝鮮に言うことは言い、北朝鮮の人権問題を正面から訴えることができるリーダーではなければならない”と主張した。

ド・ヒユン被拉脱北者人権連帯代浮焉A“北朝鮮の人権問題を自分の問題として考える大統領が出なければならない”と語り、“選挙の票を得るために恂D策（びほうさく）的な発言ではない、北朝鮮の人権と拉北者問題を実質的に解決する大統領を選ばなければならない”と要求した。