韓国政府は東南アジアで一部の脱北ブローカーの違法行為が深刻になっていると判断し、それについて厳しく対応していくと発表した。
韓国政府の関係者は4日、自由先進党のパク・ソン?搭c員などが先月26日から3泊5日間、ラオスやタイなどを訪問して、脱北者の実態について調査する過程で明らかになった脱北ブローカーの違法行為について述べ、「過去には『必要悪』と思われた部分の中で『悪』に当たる部分、特に犯罪行為については厳しく対応していく」と発表した。
同関係者は、「脱北ブローカーの犯罪行為への対応の1つとしてすでに進めていることもあるし、考慮していることもある。韓国政府の他の機関や各国の政府との関係を考えると、具体的な方針は発表できない」と話した。
これまで韓国政府は脱北者が韓国に入国にした後は脱北ブローカーの犯罪を問題にしなかったが、今回は調査することはもちろん、過去に似たような事例があるのか否かについても調査するという。
パク・ソン?搭c員は3日にあるメディアとのインタビューで、先月に脱北者の実態を調査した内容を発表する際に、脱北した16歳の少女Aさんが韓国人のブローカーから性的虐待を受けた事件を公開した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面パク議員によると、少女Aさんは韓国に来るために中国を経由し、東南アジアのある国に着いて、他の脱北者と一緒にブローカーのB氏に会ったという。B氏はAさんにアメリカに行かせてあげると言って、自分の家に連れこみ、性的虐待をしたという。
政府はAさんの陳述や周辺の人物の証言などを検察側に伝え、ブローカーB氏を処罰するために必要な手続きをとっているという。
これと関連し、政府のある消息筋は「実際に脱北者が北朝鮮や中国を経由し、東南アジアの韓国の公館に入るまでは人権の死角であり、ブローカーの違法行為が蔓延していることは知られている。今回の事件で善意を持って一生懸命働いている人権運動家まで誤解されることがないように努めたい」と話した。