4月1日から、北朝鮮の学校も新学年度を迎えている。朝鮮中央通信はこの日、「全国の大学、専門学校、高級・初級中学校、小学校で始業式に続いて初の授業が行われた」と報じた。

北朝鮮の学生たちにとって、新学期の目玉は新しい制服だ。

北朝鮮の対外向け週刊紙、統一新報は2月、新しい制服のデザインを公開している。同紙によれば、新しい制服は政府機関や美術大学のコンペを経て選ばれたもので、金正恩氏が生産現場を視察するなど、いわば“肝いり”のデザインとなっている。

着たら「人間の価値が下がる」ダサい制服とは

ところが、当の学生たちの間で、その評判は芳しくない。

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左から大学・専門学校、中学・高校、小学校の新しい制服(冬用)/2015年2月21日付統一新報より

デイリーNKは北朝鮮における「イマドキ10代おしゃれ事情」を知るため、昨年10月に脱北したリ・チョルフン君(仮名)にインタビューした。チョルフン君は、脱北前まで、南浦(ナムポ)市の高級中学校(高校)に通っていた。

―2月に北朝鮮が新しく制服を発表したけど、見てどう思う?

「色は明るくなったけど、やっぱりダサいかなぁ。元々、制服の色は濃紺だけど、男子も女子も「黒色の制服」を好みます。特に、男子は明るい色を嫌がりますね」

―制服のシルエットとかは?

「ズボン太すぎ(笑)。ルーズフィットでダメです。北朝鮮の男子も中3になれば外見に気を遣います。細身のズボン、いわゆるスリムフィットを履きたがりますよ」

―国や学校から配給される制服を着なければ学校で怒られるんじゃないの?

「配給制服は、嫌でも無条件購入です。でも、それを着るか、着ないかまではさすがに学校側も取り締まれないです。あんなダサい制服を着たら『人間の価値が下がる』とまで言われるぐらいですから(笑)」

チョルフン君はほかにも、女子のファッションアイコンや「男子は正恩ヘアを強制される」説の真相などについて赤裸々に語ってくれた。

いずれにしても正恩氏は、北朝鮮の未来を担う子供たちの「人間の価値」を下げないよう、もう少しファッション・マーケティングに気を使うべきだろう。

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