キム氏は「地下教会」を運営しながら、中国朝鮮族や旅行者を通じて「反共和国宗教宣伝」を行ったほか、「2010年8月、最高指導部(金正日氏)が鉄道便で中国を訪問するかもしれないという指令を受けて国境地域に行き、中国側の鉄道工事の状況と朝鮮側線路の周辺を撮影した後、中国訪問の日にちと列車時間、出発および到着駅などの情報を収集、(韓国側に)提供し、その代価として数万ドルを受け取った」という。
またチェ氏も、国防関連資料の提供などを行ったとした。
さらに、朝鮮中央通信が報じた陳述詳細によれば、彼らは韓国の国家情報院の偽装活動拠点として中国・丹東にある企業や飲食店の名前を複数挙げているほか、有事の際に韓国軍が北朝鮮に浸透する際の取組みを「花豚事業」のコードネームの下に支援したと告白。国家情報院が作成した偽造紙幣や金正恩氏を冒とくする漫画、エロビデオや韓流映画を記録したフラッシュメモリーなどを北朝鮮に投入したともしている。