同性愛は「治療」の対象ではない

同性愛治療。日本ではさほど馴染みのない言葉だが、西洋では19世紀から行われている。米国では50~60年代以降キリスト教保守団体による「同性愛治療」が大々的に行われるようになった。

しかし、「同性愛は治療の対象ではない」という認識は世界の精神医学界の主流となっている。

かつては世界的に同性愛は精神病とされていたが、1970年代以降その規定を廃止する国が相次いでいる。WHOの国際疾病分類(ICD)からは1990年に同性愛の項目が廃止された。

さらに1993年にWHOは「同性愛はいかなる意味でも治療の対象にならない」と宣言している。日本でも厚生省が1994年、日本精神神経学会が翌年にWHOの見解を尊重すると表明している。