北朝鮮の労働新聞は22日、祖国平和統一委員会傘下の祖国統一研究院が21日に発表した白書「南朝鮮は、完全に米国の植民地である」の全文を掲載。韓国が政治、軍事、経済、文化などすべての分野で、徹底的にアメリカに隷属していると罵倒した。

白書の一部を抜粋すると以下のとおり。(全て原文ママ)

南朝鮮駐在米大使館、かいらい青瓦台と『政府』『国会』はもちろん、南朝鮮社会の各分野に情報網、監視網をクモの巣のように張りめぐらして現地支配機構の本山、植民地総督府として活動しており、米大使は植民地総督の役割を果たしている。

米帝侵略軍は各種の特恵と特典を享受し、暴行と強奪、殺人と強姦などあらゆる犯罪をこととしており、そうしても何の処罰も受けない神聖不可侵、治外法権的存在となっている。

南朝鮮のように、米軍の駐屯費用と軍事基地移転費用を負担し、青壮年と女性を侵略戦争の弾除け、米軍の性のなぐさみものに供するところはどこにもない。

南朝鮮は腐ったヤンキー文化が、幅を利かせ崇米、恐米、従米意識に深く腐??食された米国の徹底した文化植民地。

北朝鮮国内締め付けと韓国社会への焦燥感か?

白書では、対米姿勢を強調しながら、韓国を「傀儡(かいらい)」と罵倒している。これは北朝鮮の従来通りの主張であり、それに加えて一般住民の間で根強い「韓国は発展していて豊か」という意識に対する警告、すなわち国内締め付けの意図があると思われる。

一方、先日起きた米大使襲撃事件を通じて、韓国社会が「親米」へシフトしつつあることに対する北朝鮮側の焦燥感も見え隠れする。

北朝鮮は、金基宗(キム・ギジョン)容疑者の犯行を「懲罰事件」「正義の刃物の洗礼」と一貫して称賛しているが、こうした論調に対しては韓国側からも批判の声があがっている。

反米をアピールする北朝鮮のポスター(参考写真)
反米をアピールする北朝鮮のポスター(参考写真)