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オーストラリアの日刊紙「オーストラリアン」は21日、日本政府の要請に基づいて、日本の情報要員が「オーストラリア秘密情報部(Autralia Secret Intelligence Service=ASIS)」のスパイ訓練を受けていると伝えた。

同紙によると、2008年から20人以上の日本の情報要員が、正式な訓練のプログラムの一環としてオーストラリアに派遣され、諜報活動に必要な知識や技術の教育を受けたとされている。

情報要員の訓練は、同国のビクトリア州で行われているが、同州沖にあるスワン島の秘密訓練施設には送られていないという。この島には、オーストラリア軍とASISの秘密の基地があり、情報機関将校が諜報活動の訓練を行うための模擬のホテルの部屋や大使館がある。

オーストラリアン紙は、北朝鮮や中国、そしてイスラム系のテロなどの安保課題が浮上するなか、日本は対外情報機関を設置する方針を固め、ASISが日本の情報員を教育する核心的な役割を果たしたと報道。さらに台頭する中国とのバランスを取るべきという日豪両国の共同認識に基づいていると分析した。

また、日豪協力関係の背景には、両国が安保と貿易面における関係が深まっていることを指摘。今年の1月には、7年の交渉を経て日豪経済連携協定が結ばれ、防衛協力においても日本は台頭する中国のリスクを回避する目的で拡張されたと説明した。

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豪州のジュリー・ビショップ外相は「豪州の保安機関は海外の機関と建設的な関係を維持している」としながら「保安機関同士の協力と協調は世界の平和と安全を維持する国際的な努力の一部だ」と語ったという。

安倍晋三政権は、第二次世界大戦以降、存在しなかった対外情報機関の創設を進めているが、自民党は英国の秘密情報部「MI6」を念頭にしているといわれている。ASISのモデルもMI6であることから、今回の協力関係につながったと見られる。

「MI6=Military Intelligence section 6(軍事情報部第6)」の正式名称は「SIS=Secret Intelligence Service(秘密情報部)」であり、映画と小説で有名なスパイ「007」シリーズの原作者であるイアン・フレミングさんが、所属していた情報機関で知られる。

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2012年映画007シリーズ「スカイフォール(英米合作)」が封切りされた時には、MI6が有力新聞に全面求人広告を出して話題を呼んだが、現在も公式サイト内で採用募集ページがある。