北朝鮮では、「食前動員」といって朝食前に各種労働をしなければならない動員がある。最近では、それに加えて「夜間動員」が導入されたことにより、北朝鮮当局への不満が高まっていると米政府系のラジオ・フリー・アジアが伝えた。

北朝鮮で、今までになかった「夜間動員」が新たに登場した。一日の仕事を終えた夜に、再び建設場や周辺の整理、雑務などをしなければらない。新たな動員を導入する背景には、朝鮮労働党70周年を成果的に迎える目的があると見られるが、やはり住民の間からは不満が高まっていると両江道(リャンガンド)の情報筋が語った。

「この時期は、『春の衛生月間』だが、それだけでなく夜の帰宅後でも強制的に1時間ずつ、銅像周辺の建設作業に動員される」

北朝鮮では毎年3月、4月は「春の衛生月間」だ。住民たちは動員されて、冬の間に積もった雪とゴミなどを掃除する。この作業は、朝食前の午前5時30分から一時間ほど行うので「食前動員」と呼ばれている。

食前動員は「春の衛生月間」以外の時期でも、建設場支援など、年中日常的に行われている動員だ。これだけでも、かなり大変だが「夜間動員」によって、住民の負担がより大きくなり不満が蓄積されていると情報筋は伝えた。

別の両江道の消息筋によると、「夜間動員」は退勤してから、午後8時から9時まで一時間、進行されるという。

「夜間動員」をサボったら罰金も

両江道恵山(ヘサン)市では、金日成、金正日の銅像周辺の整理に続き、そこからの道路拡大や両側のアパート建設工事に夜間動員されているという。

夜間動員は両江道だけでなく、党創建70周年を控えて全国的に進められているという。また、1家族から1人は無条件に動員に出なければならない。

仮に出なかったら、どうなるのか。やはり、人民班に2000ウォン(30円)、事実上の「罰金」を払わなければならない。

人々は9・9節に向けて壁を直す工事をしていた
壁を直す工事をする北朝鮮の庶民たち(参考写真)