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現在、北朝鮮国内では改革勢力のパワーが弱いため、金正日の死後権力が継承されても、すぐに北朝鮮の政権や体制が崩壊する可能性は低いという分析が出た。

世宗研究所のチョン・ソンジャン南北関係研究室長は18日に、自由先進党のイ・ジンサム議員が主催した「北朝鮮の体制の変化と韓国の国防安保戦略」というセミナーで、「北朝鮮・労働党の指導部には、ロシアのゴルバチョフのような急進・改革派がいないため、体制の崩壊は難しい」と分析した。

また、北朝鮮の住民の低い政治意識や、弱い政治的抵抗に対する強い弾圧、軍部への厳しい統制なども、金正日死後の「急変事態」の可能性を低めている要因だという。

チョン室長は「現在、北朝鮮のパワーエリートの中には金正日のような存在がいない。こういう状況で突然金正日が死亡したら、権力システムや軍部の統制が乱れてしまう可能性がある」と言い、金正日が生きている間に6カ国協議が北朝鮮の核問題を解決することが必要だと強調した。

金正日の死後、新政権が発足する場合、アメリカと韓国は北朝鮮が非核化に向けた基本合意を守り、非核化を進めることが関係維持や改善の基本であることを明確にする必要があるという。

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また、北朝鮮の新政権を対話の相手として認め、もし非核化を逆転させたり、拒否する場合は日本、ロシア、中国などの関連国と協力し、北朝鮮を圧迫したり、制裁するということをはっきり示す必要があるという。

国防研究院のペク・スンジュ責任研究委員は北朝鮮の急変事態について、「1994年7月に金日成の死を経験した。それを踏まえて考えると、短期的には労働党があるため大きな変化は見られないが、現在の権力システムや内部の雰囲気などを考慮すると、これまで北朝鮮が経験しなかった混乱に陥る可能性は充分にある」と話した。

今の北朝鮮の体制を理解するには、これまでの認識では限界があるという。金正日の健康悪化で北朝鮮の権力告}は「看病する権力」「警護・警備する権力」「忠誠心を検証する権力」となっている。現在、看病にあたっていると言われている4番目の妻、金玉と金正日を警護する護衛総局や総政治局などの権力が強くなったと思われる。

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国家安保戦略研究所のチェ・ジュファル責任研究委員も、「金正日の妹である金敬姫と彼女の夫である張成沢の主導で金正日の息子の1人を後継者に決め、金日成誕生100周年となる2012年をターニングポイントにする」と予想した。

後継者問題と関連し、北朝鮮は政治・社会の安定を追求し、「幹部らの思想を検証して粛清を行い、違法取引や脱北、デマ、宗教などをさらに厳しく統制する」と予想した。

チェ責任研究委員は「今後、北朝鮮は社会主義市場経済を強化し、制限した範囲で開放を行う。開城工団の拡大は慎重に行い、金剛山観光や開城観光を再開し、白頭山観光にまで拡大する」と述べた。

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北朝鮮は当分の間、国家間の交流ではなく宗教・社会団体など、民間団体との交流に尽力し、韓国国内の葛藤をさらに増加させる戦略を取る可能性が高いという。