中朝国境を流れる鴨緑江の支流を越えて、朝鮮人民軍の兵士2人が脱北する事件が発生した。うち1人は中国公安に逮捕され、もう1人は逃走中だ。
中朝国境地帯の中国側では脱北兵士による強盗殺人が相次いで発生している。昨年末にも、吉林省延辺朝鮮族自治州の和龍県で脱北兵士が食べ物欲しさに老人4人を殺害する事件が起きたばかりだ。
武装したまま逃げた恐れ
事件が起きたのは17日の明け方。朝鮮人民軍の兵士2人が平安北道(ピョンアンブクト)新義州(シニジュ)市の黄金坪(ファングムピョン)から、川を越えて中国の丹東市に脱北した。黄金坪と丹東の間は、川幅わずか数メートルの小川に隔てられているだけで、場所によってはフェンスすらない。