米国務省の報告書によれば、最も広く使われているのがメタンフェタミン、つまり覚せい剤だ。北朝鮮国内で製造された覚せい剤は国内で使用され輸出もされている。
薬物汚染が特に深刻な地域は中朝国境沿いの地域で、密輸組織が暗躍し、覚せい剤が青少年や女性の間に拡散している。薬物使用の危険性に関する教育が行われておらず、医薬品が不足しているため、その代用として覚せい剤を使用する人も多いという。
デイリーNKも複数の脱北者から、北朝鮮では病気になると医薬品の代わりに覚せい剤を使用したり、急にお金が必要になると市場で手持ちの覚せい剤を売って現金化したりするとの証言を得ている。
「北朝鮮政府の関与」には明言避ける
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