韓国の情報機関・国家情報院(国情院)の新たなトップとして19日、李炳浩(イ・ビョンホ)院長が就任した。大統領府秘書室長に転出した李丙琪(イ・ビョンギ)氏の後任。

李炳浩氏は「人柄は穏やか」との評がある一方、経歴的には「コワモテ」として知られる。

1963年に陸軍士官学校を卒業。軍将校から、国情院と国家安全企画部(安企部)の前身である中央情報部(KCIA)に特別採用された。朴槿恵大統領の父・朴正熙元大統領の執政下にあった当時のKCIAは、情報機関というよりも謀略機関としての性格が強く、朴氏の政敵を容赦なく投獄・拷問した。

また、難航を極めていた日韓国交正常化交渉を打開するため、日本で暗躍したのもKCIAの幹部だった。海軍特務機関出身の児玉誉士夫氏らの人脈で安倍首相の祖父・岸信介元首相と会い、根回しを行ったのだ。

李炳浩氏も海外畑が長く、駐米大使館の参事官と公使、安企部国際局長、安企部次長、駐マレーシア大使などを歴任している。