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社会主義は当初、労働者と農民が国家と社会の主人であることを標榜した。しかし、時間が経つほど労働者や農民は疏外され、官僚主義に向かった。

北朝鮮は60年代の後半から伝統的な社会主義国家とは比べものにならないほど変わった。

今、北朝鮮の社会の主人は、金正日と極少数の核心階層だ。その周辺には権力機関の従事者たちがいる。今、北朝鮮の労働者や農民は、搾取の対象だ。

このような北朝鮮に、市場経済社会で見られる’中間階層’ができた。中間階層は一般の住民たちがなかなか持つことができない財産を持ち、市場で仲介及びおろし売りと小売りの商売をする商人たちを指した表現だ。

今、中間階層は北朝鮮の住民たちの生存のために、市場で核心的な役割を果たしている。これはかつての北朝鮮社会では想像することができなかったことだ。

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中間階層ができた背景は、北朝鮮の経済の沒落と直接係わっている。北朝鮮の経済は少なくとも80年代までは、社会主義計画経済だった。国家が計画に従って重要な物資の需要と供給の調節をした。

しかし、80年代の後半から社会主義計画経済システムのあちこちに穴があき始めた。住民たちは生活必需品の不足に悩み始めた。このため、不足した生活必需品の闇取引が生まれた。

80年代の半ばから、大都市で生活必需品を隠密に取り引きする暗市場が形成された。大部分の住民は、暗市場を通じて不足した生活必需品を購入した。こうした暗市場での取り引きは、北朝鮮政府の徹底的な監視、統制の中で密かに成り立ち、摘発されれば処罰とともに物品が押収された。

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しかし、90年代半ばに襲った大量餓死(食糧難)はそれでも命脈を維持した社会主義計画経済を一挙に崩した。国家の配給体系が崩壊したのだ。

特に、食糧供給の崩壊は北朝鮮の住民にとっては死刑宣告のようだった。このため、数百万人の北朝鮮の住民が飢え死にした。住民たちは生存のために商売を始め、全国各地に市場が形成された。

大量餓死が作り上げた専門商人

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社会主義計画経済の麻痺は、市場(総合市場)の活性化をもたらした。これは北朝鮮に商売を専門にする’市場商人’という新しい階層を誕生させた。何の対策もない北朝鮮政府も、生存のための住民の市場活動を見逃すしかなかった。

北朝鮮政府は90年代の半ばから個人的な中朝貿易を許容して、国境地域での市場の繁栄に目をつむった。市場での住民たちの食糧と生活必需品の購入を許容したのだ。この時から、北朝鮮の住民たちに商売の機会がやってきた。大量餓死が北朝鮮に新しい階層を作り上げるのに一役買ったのだ。

彼らは、最初は家にある家電製品(テレビ、録音機など)と自転車などを売って、商売の元金にした。そして中国から入って来る食糧(米、小麦粉、トウモロコシ)や服、砂糖などを量り売りし、資金ができたら次から次へ商売をした。

彼らは徐々に経験が増し、商売の原理が分かるようになり、部門別の専門の商人に発展した。米を販売する人は米商売ばかりするようになり、布地を渡されて量り売りする人は布地商売ばかりするように細分化された。

彼らは一つの分野に専念するとお金を儲けることができるという貴重な経験を積み、これに適応することができなかった商人たちは、元金をすべて失って無一文になった。

このように、市場は自然に食糧と生活必需品だけを専門に供給する貿易商人らと、彼らが持って来た食糧と生活必需品を市場で量り売りする仲介商人に分けられた。市場に安定的な供給者が出現したのだ。この時期に、個人の手工業者も沢山現れた。

腕のよい一部の住民は、家でおいしくて形もよいパンを大量に作って市場に流通させた。 また、砂糖でキャンディーを作る技術も発展し、家でキャンディーを作る人々は、後に小規模工場にもおとらない生産量を誇り、市場でキャンディー供給者の役割を果たした。特に、服を作ったり、キャンディーを作る家内手工業者がお金を儲けた。

現在、北朝鮮の総合市場に流通しているキャンディーの50%、各種アパレル、作業服の30%は、家内手工業を通じて彼らが生産している物品だ。商人と手工業者は、わずか数年で急激に富を蓄積するようになり、新しい階層、すなわち中間階層が生まれるようになった。社会主義計画経済と食糧配給の崩壊が、中間階層の出現の産婆的役割を果たしたのだ。

中国の華僑や中朝貿易業者を通じて入って来る食糧と生活必需品は、図表のような流通の段階を経て市場で売られる。

結局、今の北朝鮮の市場は、華僑と貿易業者、中間の商人だけがお金を儲けるようになっており、最終消費者である大多数の下層住民たちは、安い労働力で一日一日を生き長らえているという国「だ。

ひたすら商売、お金さえあれば

今、北朝鮮では月100~500ドル(北朝鮮の貨幤 で30~150万ウォン)程度消費すれば金持ちだ。この金額は一般の住民たちには想像もできない大きなお金だ。

現在、北朝鮮の最も零細な下層住民たちが市場で麺の商売をすれば、1日1500~2000ウォン程度儲ける。1ヶ月平均5万~6万ウォン儲けるのだ。実際、4人家族を基準にした都市の住民たちの月平均の生活費は、5万~10万ウォン程度だ。

正常に出勤する労働者の平均の月給が2000-3000ウォンである北朝鮮で、月10万ウォン以上の消費はおびただしいものだ。言い換えれば、今は麺商売でもしなければ生活が苦しいということだ。

月10万ウォン以上消費する人々は、それなりに米飯を食べて、栄養価のある野菜を食べることができる人々だ。彼らが今日の北朝鮮の中間階層だ。

彼ら中間階層の特徴は、職業が多様で出身成分、過去の経歴にこだわらない’純粋能力派’だということである。彼らは市場の流れを正確に読むことができ、何をすればお金を儲けられるか分かっている。彼らにとって重要なことは、ひたすらお金を儲けられる機会を捜すことであり、またお金があれば、米飯を食べて、人をうらやまない暮らしができるという事実を悟った。

こうした中間階層は、権力層と密接に連携している。北朝鮮で金儲けの能力だけ卓越していると威張っていたら、酷い目にあう。北朝鮮社会の特性上、より多くのお金を儲けて後腐れなしに暮そうとするならば、権力層の庇護が絶対に必要だからだ。

彼らはお金で末端の保安院(警察)や保衛員、地方の行政機関の役人を買収して、更に多くのお金を儲けている。良い席で商売することができたら、賄賂として差し出すお金は何でもないということだ。例えば、ある地域に新しく総合市場ができれば、癒着関係を利用して、最もよい席を先に獲得して売台を作ることができるのだ。現在、清津のスナム総合市場で一番良い売台は、90~150万ウォン(300~500ドル)で取り引きされる。

体制変革の場合、企業家も巨商に変身可