リッパート駐韓米大使を見舞う韓国朴槿恵大統領/韓国大統領府提供
リッパート駐韓米大使を見舞う韓国朴槿恵大統領/韓国大統領府提供

朴大統領「犯行目的と背後を徹底的に調査せよ」

中東歴訪を終えた韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は9日、マーク・リッパート駐韓米大使が入院した新村セブランス病院に見舞いに訪れた。

朴大統領は「中東歴訪中に大使が襲撃された知らせを聞いて大変驚いた」としながら「私も2006年に同じような目に遭い、まさにこの病院で手術を受けた。大使も同じような目に遭ったこと思うとよけいに胸が痛んだ」と語ったという。

朴大統領は2006年、遊説中に暴漢にカッターナイフで切り付けられ、右顎に60針を縫う手術を受けた。

リッパート大使は、「朴大統領が暴漢に襲われ手術した時と同じ病院で治療を受けたことも大きな縁だ」としながら、「朴大統領をはじめ、韓国政府と韓国国民が寄せてくれた関心に、私も妻も大きな祝福と感じながら深い感銘を受けた」と述べた。

事件が起きた5日、朴大統領は中東4カ国を歴訪中だったが6日に、訪問先のアラブ首長国連邦で「犯行目的と背後などを徹底的に調査」するよう指示している。

韓国の反米感情が和らぎ米韓関係はより強固になる

一方、米政府系のボイス・オブ・アメリカ(VOA)によると、過去に韓国に駐在していた米国の元外交官や軍関係者は、今回の事件が「災い転じて福となる」と予想する。

2006年から2008年まで韓国に駐在していたバーウェル・ベル元司令官は6日、VOAに「恐ろしいことが起こったが、今回の事件で韓国内の反米感情が全体的に和らぐだろう」と語った。

さらに、2008年から2011年まで米韓大使を務めたキャサリン・スティーブンス元駐韓米大使は、「非常識な襲撃の知らせを聞いて大きな衝撃を受けたが、韓国との関係が長い自分の経験上、今回の事件が米韓関係はもちろん、両国民の間の関係を表したものではない」とVOAに語った。

二人とも、今回の事件が米韓関係に大きな影響を与えず「より深く強固になる」と見通した。

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