許可が出てから毎年100隻以上の中国の底引き網漁船が押し寄せてくるようになり、北朝鮮の漁民は、より沖に出て漁をせざるを得なくなったが、遭難事故も多発。燃料費が払えず漁に出られなくなった漁師も多い。
「関連企業に命令文を送れば済む話なのに、わざわざ住民にまで命令文を下したのは金正恩氏の『人民愛』をアピールしようということだ」
「外国企業に操業を許可したり漁船を厳しく統制して漁をしづらくしていた政府が悪いのに、外国企業に罪をなすりつけようとしている」
こうした中国漁船の乱獲に対して、北朝鮮海軍は拿捕や武力行使で対抗している。また、希に中国漁船のエンジンなどを略奪したり、乗組員を監禁して暴行、身代金まで要求したりすることから「海賊」などと呼ばれたりしている。